将来、差がつく!?「ドルコスト平均法」とは

将来、差がつく!?「ドルコスト平均法」とは

長期投資では誰もが手軽に実践できる「勝ちパターン」として広く知られている、ドルコスト平均法。その有効性は多くの投資家に認められており、今から投資をはじめる方にもおすすめです。ドルコスト平均法のメリットはいくつかありますが、初心者でも手軽に始められて、投資経験の差が影響しにくいことも大きいでしょう。

しかし、いくら初心者向きで多くの人にとって「勝ちパターン」であるとはいっても投資にリスクは付き物です。メリットだけでなくリスクや注意点もマスターし、ドルコスト平均法を味方につけるために必要な知識をご紹介させていただきます。

ドルコスト平均法とは?

「ドルコスト平均法」とは、積立投資によって実践できる投資法です。株や投資信託などの金融商品には、価格変動があります。その変動リスクを抑えるため、一度に投資をするのではなく、毎月や毎週など定期的に一定額ずつ投資をすると購入額が平均化されます。

これがドルコスト平均法で、積立期間が長くなればなるほど価格が平均化される期間が長くなるため、よりリスクに強い投資法となります。

一定額ずつ投資し続けることがポイントで、結果的に投資対象の金融商品が安いときには多く買い、高いときには少なく買うことになります 。価格下落のリスクはメリットに、同時に価格上昇時のリスクに対しては高値づかみを防ぐ効果があります。

ドルコスト平均法がリスク管理に有効な理由

分散投資は、投資のリスクを抑える基本的な考え方です。投資商品を分散することを連想しがちですが、一度に買わず複数回にわけて買うことによる時間軸の分散もリスク管理において有効です。ドルコスト平均法は一度にすべてを買うわけではないため、後者の時間軸によるリスクの分散手法ともいえます。

同じ金融商品への投資であっても、投資期間を長くして少しずつ買うことによって取得価格が平均化されるため、期間が長くなればなるほど価格変動による影響を受けにくくなります。

ドルコスト平均法の対極にある投資法は「一括集中投資」で、これだと購入時の価格から下落すると資産が目減りするリスクが大きくなります。

一括集中投資と比べてドルコスト平均法だと投資商品の購入に時間がかかりますが、それだけの時間をかけることによってリスクを管理できるのですから、「時間がかかる」というより「時間を味方につける」と考えることができます。

まとめ  ドルコスト平均法は長期投資で真価を発揮する

ドルコスト平均法が「勝ちパターン」となり得るのは、長期投資で時間を味方につけられるからです。長期間にわたってその威力を発揮できるように最初の戦略をしっかりと立て、積立期間中は10年後、20年後の自分のためであることを意識しながら機械的に続けていくことが成功の秘訣です。