社長も従業員も得する!企業型確定拠出年金の賢い活用法

はじめに

中小企業において、人材確保と福利厚生の充実は大きな課題です。その解決策の一つとして注目されているのが企業型確定拠出年金(企業型DC)です。本記事では、企業型DCの基本、導入のメリット、そして社長と従業員の双方にとって有利な活用法を詳しく解説します。

企業型確定拠出年金(企業型DC)とは?

企業型DCは、企業が掛金を拠出し、従業員が自ら運用する年金制度です。従業員が退職後に年金として受け取ることができ、老後の資産形成を支援します。

特徴:

  • 企業が掛金を負担し、従業員の将来の資産形成をサポート
  • 従業員自身が運用商品を選択できる
  • 掛金は企業の損金として計上可能で、法人税の節税メリットがある
  • 従業員側も社会保険料や所得税の軽減につながる

企業型DCを導入するメリット

  • 税制優遇:企業が拠出する掛金は全額損金算入できるため、法人税の負担軽減につながります。
  • 人材確保と定着:福利厚生の充実により、優秀な人材の確保や定着率向上が期待できます。
  • 社会保険料の軽減:従業員の給与に上乗せする形で拠出するため、給与と異なり社会保険料の増加を抑えられます。
  • 税制メリット:掛金は所得税・住民税の課税対象外となり、節税につながります。
  • 老後資産の確保:企業が拠出した資金を自ら運用し、将来の資産形成が可能です。
  • 個人型確定拠出年金(iDeCo)との併用:企業型DCとiDeCoの両方を活用することで、さらなる資産形成が期待できます。

企業型DCの賢い活用法

企業が無理なく拠出できる掛金設定が重要です。一般的に、従業員一人あたりの掛金上限は月額55,000円(他の企業年金なしの場合)ですが、中小企業では5,000円〜30,000円程度が一般的です。

企業の掛金に加えて、従業員自身が追加で拠出できる「マッチング拠出」を活用することで、より柔軟な資産形成が可能です。従業員の負担を増やさずに制度の魅力を高める方法として有効です。

企業型DCでは、従業員が運用先を選ぶ必要があります。運用知識が不足していると、適切な選択ができない可能性があるため、年に1回程度の投資教育セミナーを実施するとよいでしょう。

企業型DCに加え、個人型確定拠出年金(iDeCo)を活用することで、老後資産形成の選択肢を広げられます。企業がiDeCoの利用を促すことで、従業員の資産形成意識の向上にもつながります。

企業型DCの制度を十分に理解してもらうことが重要です。説明会や個別相談会の実施を通じて、従業員が納得したうえで制度を活用できる環境を整えましょう。

企業型DC導入の成功事例

  • 掛金を月10,000円に設定し、マッチング拠出を導入。
  • 投資教育を年1回実施し、従業員の運用意識向上を図る。
  • 結果:従業員の退職率が減少し、採用時の企業イメージが向上。
  • iDeCoとの併用を推奨し、年1回の資産形成セミナーを開催。
  • 結果:従業員の資産形成意識が向上し、福利厚生の充実が評価され離職率が低下。

当社のサポート内容

社会保険労務士法人ビジネスパートナーでは、企業型DCの導入支援から運用アドバイスまでトータルでサポートいたします。

  • 企業型DC導入のコンサルティング:制度設計、掛金設定のアドバイス
  • 運用商品の選定サポート:従業員が適切な商品を選択できるように支援
  • 投資教育・セミナーの実施:従業員向けの勉強会やワークショップ
  • 労務管理全般のアドバイス:企業年金制度と給与制度の連携支援

企業の成長と従業員の未来を支える企業型DCの導入をお考えの際は、お気軽にご相談ください。

まとめ

企業型確定拠出年金(企業型DC)は、社長にとっては節税メリットがあり、従業員にとっては老後資産形成の手段となる制度です。特に中小企業においては、人材確保や福利厚生の強化に役立ちます。

適切な制度設計と運用によって、企業と従業員双方にとって大きなメリットをもたらす企業型DCを、ぜひ活用してみてください。

当社では、企業型DC導入をサポートするサービスを提供しております。詳しくは、お問い合わせください。


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