資産形成のため、長期的な投資を検討する場合、特定の株や債権などに投資してしまっては投資先の環境悪化により大きな損失を出してしまうリスクがあります。
このような損失のリスクを抑えるには投資先を分散させることが重要と言われております。分散投資をすれば、一つの資産の投資環境が悪化したとしても、他の資産の運用益でカバーすることにより損失を抑えることができます。
この記事ではポートフォリオ作成のポイントを紹介します。今後の資産形成を考えるうえでの参考にしてください
分散のポイント
まず、投資可能な資産を、次の3つのカテゴリーに分けて考えます。
- ハイリスクハイリターン
- ミドルリスクミドルリターン
- ローリスクローリターン
ハイリスクハイリターンの言葉通り、リスクとリターンは相関関係にあり、大きなリターンを期待するのであればそれに応じたリスクも生じます。
「ローリスクもしくはミドルリスクなのにハイリターン」な資産はないものと考えておきましょう。
ローリスクローリターン
- 日本・先進国の国債
- 預金
ミドルリスクミドルリターン
- 不動産投資
- ソーシャルレンディング
- 新興国の債券
ハイリスクハイリターン
- 株式
- FX・外貨預金
- 金
なお、しばしば「投資信託」はミドルリスクミドルリターンと認識されている方もいます。しかし実際には、債券を中心に投資する投資信託はローリスクローリターンと言え、高ボラティリティの株式に投資するものはハイリスクハイリターンとなるなど、投資信託の投資先によりリスクの高さはさまざまです。
投資信託を活用する場合は、それぞれの投資先を目論見書などで確認しながら、購入する商品を検討しましょう。